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メラミンスポンジの効果とメラミン樹脂の安全性

メラミンスポンジの効果

湯呑やマグカップの茶渋を落とすには、メラミンスポンジが効果的です。愛用の磁器製マグカップに使ってみると、本当によく落ちます。初めて使ったときは感動しました。

メラミンスポンジは白色のスポンジです。使い方は簡単。水につけて、軽くこするだけ。洗剤は不要です。その際、消しゴムのように削りカスが出て本体が磨り減ります。

使用上の注意として、極細の繊維で研磨して汚れを削り落とす原理なので、対象物に細かい傷をつける可能性がないとはいえません。最初に目立たない部分で試すとよいでしょう。

参考までに、たまたま自宅に置いてあったメラミンスポンジ(「超落ち王」という製品)の外装袋に記載されている説明によると、

使用に適した面

  • ガラス・鏡・陶磁器・ホーロー
  • ステンレス・鍋
  • 光沢の気にならないプラスチック面など

使用に適さない面

  • 表面が樹脂加工の製品
  • 軽い塗装面
  • 文字、絵柄などの印刷面
  • 車の外装面
  • 木製家具・吸水性のある面
  • 漆器類など
  • 光沢のあるプラスチック面など

メラミンスポンジの購入が初めての方は、外装袋の説明を一読することをおすすめします。

メラミンスポンジは、ホームセンター、ドラッグストア、100円ショップなどで売っています。「激落ちくん」が有名ですが、各社からさまざまな商品名のものが売られています。どれも機能的には変わりません。

メラミン樹脂の安全性

さて、メラミンスポンジの原料であるメラミン樹脂は、メラミンとホルムアルデヒドの化学反応(より詳しくは重縮合)により生成される合成樹脂です。メラミンホルムアルデヒド樹脂とも呼ばれます。

メラミンと聞くと、中国における乳製品へのメラミン混入事件を思い出す方もいらっしゃると思います。また、ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質として悪名高い化学物質です。そのため、私たち一般消費者はメラミン樹脂の安全性に疑問を抱いてしまうわけです。

まず、メラミン樹脂は、メラミンおよびホルムアルデヒドとは別の物質であるという点に注意すべきです。メラミン樹脂がメラミンやホルムアルデヒドの毒性を直接的に受け継いでいるわけではありません。例えば、水は、水素と酸素の化学反応によって生成されますが、水素や酸素とは性質が全く異なる物質です。

メラミン樹脂そのものの安全性に関しては、生活雑貨メーカーのアズマ工業のウェブサイトにある「研磨スポンジ(メラミン樹脂)の安全性につきまして」に、次のように説明されています:

一般的に物質の毒性の程度を知る目安として、急性経口毒性(LD50)の数値が使われます(この数値は多いほど安全性が高いと判断できます)。メラミン樹脂の経口毒性はLD-50(ラット経口)5,000mg/kgです。一方、調味料である食塩の経口毒性はLD-50(ラット経口)3,500mg/kgとの数値から、メラミン樹脂自体は食塩よりも安全性の高い物質と考えております。
万一誤って口に入った場合でも、体内で吸収されることなく排泄されます。

ただ、メラミンやホルムアルデヒドがメラミン樹脂から溶出する可能性については議論の余地があります。具体的には、製造過程で未反応のメラミンやホルムアルデヒドが残留する可能性や、メラミン樹脂が分解してメラミンやホルムアルデヒドが放出される可能性などが考えられます。

メラミンについては、メラミン食器メーカーの国際化工のウェブサイトにある「中国の化学原料メラミン混入問題」によると、

メラミン樹脂の製造過程で、メラミンはほぼ全量が反応しますので、メラミンの単量体であるメラミンモノマーは、ほとんど製品中に残存していません。
メラミン食器から溶出する可能性のある原料の残存メラミンモノマーは、極めて微量であり、安全性が確認されています。

ホルムアルデヒドについては、国際化工のウェブサイトにある「メラミン食器の安全衛生」によると、

ホルムアルデヒドは空気中にも含まれ、国の規格基準値程度であれば、自然食品など自然界に広く存在しています。日常食べる魚、野菜、果物、肉類、穀類、海藻などの中には、メラミン食器から溶出する量の何十倍もの量が含まれています。このようなホルムアルデヒドは経口摂取、つまり、口から平常、体内に入っていますが、短時間で水と二酸化炭素に分解し、体外に排せつされるため、蓄積されることはなく無害なのです。
口から入る「経口摂取」と違って、気化したホルムアルデヒドを鼻から吸う「吸入摂取」。この吸入摂取により、鼻に腫瘍(ガン)が発生した動物実験データが、かつて労働環境上の衛生問題になりました。これは非日常的な高濃度で長期間、吸入した場合で、誤解の原因となっています。経口摂取とは生理作用も異なり、いちどに多量摂取する極端な状況のもとでは、ビタミンAですら発ガン性のあることは専門家も明言しています。

要約すると、

  • メラミン食器から溶出する可能性のあるメラミンやホルムアルデヒドは微量。
  • メラミンは大量摂取しなければ毒性は低い。
  • ホルムアルデヒドは、少なくとも経口摂取においては体内に蓄積されることはなく無害である。

ということのようです。

情報リテラシーの観点からすると、メーカー側の主張を鵜呑みにできないものの、その主張を全く無視して危険性をやみくもに騒ぐのも建設的ではありません。しかしながら、精密な議論には専門知識が必要不可欠で、一般消費者には荷が重いと言わざるを得ません。

化学物質の安全性については、アスベスト問題のように現時点で被害がなくても将来に悪影響があるのではないかという疑念や不安がどうしても残ります。国・メーカー・専門家の方々からの一般消費者に対する誠実かつ積極的な情報発信を期待します。

参考URL:

メラミンとメラミン樹脂 - 日経ものづくり - Tech-On!

【theme : 環境に優しい暮らし
【genre : ライフ

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