中国、「釣魚島は中国固有の領土」白書を発表

2012 年 9 月 25 日、中華人民共和国国務院新聞弁公室は「釣魚島は中国固有の領土」白書を発表しました。全文は、以下のウェブサイトに掲載されています。

人民網日本版:中国、「釣魚島は中国固有の領土」白書を発表

古文書の解釈については詳しい人に任せるとして、日本の外務省が提示している具体的な根拠に、以下のものがあります。

  • 1953 年 1 月 8 日付人民日報記事に「琉球諸島は、我が国の台湾東北部及び日本の九州南西部の間の海上に散在しており、尖閣諸島、先島諸島、大東諸島、沖縄諸島、大島諸島、トカラ諸島、大隈諸島の 7 組の島嶼からなる。」という記述があり、中国が尖閣諸島を沖縄の一部と認識していた。
  • 世界地図集(中国:地図出版社、1960 年 4 月出版)に「尖閣群島」、「魚釣島」の記載が見られ、日本が主張する名称を用いていることがわかる。また、尖閣諸島が沖縄に属するものとして扱われている。

外務省:尖閣諸島に関する事実関係(PDF)
外務省:尖閣諸島に関するQ&A

つまり、戦後の中国の発刊物に、中国が尖閣諸島を日本領として認識していたことを裏付ける記述があるわけです。言い換えれば、最近まで、中国自身が、尖閣諸島を自国の領土として認識していなかった。

そもそも、日本の尖閣諸島領有に中国や台湾が異議を唱え始めたのは 1970 年代以降です。

「釣魚島は中国固有の領土」白書は、このあたりの矛盾には何も答えていません。

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