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消費税の端数切り上げは便乗値上げだったのか

それまで、モノを買うときの消費税(1997年4月1日から2010年4月現在まで5%)の端数は「切り捨て」だと思い込んでいました。ある日、某99円ショップで買い物をしたら、税込価格で104円でした。消費税の端数が切り捨てなら、

99(円)×1.05=103.95(円) → 103(円) (端数切り捨て)

となるはずです。そこで、インターネットで調べてみると、財務省のウェブサイト

総額表示Q&A:財務省

に、次のような説明がありました:

(Q7) 現在の「税抜価格」を基に「税込価格」を設定する場合に円未満の端数が生じることがありますが、どのように処理して値付けを行えば良いのですか。

(答)
1.総額表示の義務付けは、消費者が値札や広告などを見れば、『消費税相当額を含む支払総額』を一目で分かるようにするためのものです。したがって、「税込価格」の設定に当たっては、一義的には、現在の「税抜価格」に消費税相当額を上乗せした金額を「税込価格」として価格設定することになります。

2.この場合、ご質問のように「税抜価格」に上乗せする消費税相当額に1円未満の端数が生じる場合がありますが、その端数をどのように処理 (切捨て、切上げ、四捨五入など)して「税込価格」を設定するかは、それぞれの事業者のご判断によることとなります。

(後略)

つまり、端数の「切り捨て」「切り上げ」「四捨五入」は事業者の判断に任されている、ということのようです。

そうなると、次の疑問が生じます:端数を切り捨てて税込価格を103円にするという選択肢もあったのに、104円への切り上げ(あるいは四捨五入)を行ったのは、便乗値上げだったのか?

私は、以下ように考えました(鵜呑みにしないでください)。

事業者が国や地方公共団体に納めるべき消費税は、基本的には

売上高×5%-仕入高×5%

によって算出されます。ただし、売上高、仕入高は消費税抜きです。

No.6351 納付税額の計算のしかた|消費税|国税庁

いま、空想上の99円ショップを考えます。このショップは全国にチェーン展開していて、税抜価格99円の品物だけを売っているとします。さらに、全店で990億円(消費税抜き)の売上高だったとします。このとき、販売数は

販売数=売上高÷単価=990億(円)÷99(円)=10億(個)

ところで、税込価格が103円でも104円でも仕入価格は同じなので、売上高のほうにだけ着目すれば十分です。売上高の5%を計算してみると、

売上高×5%=990億(円)×0.05=49億5,000万(円)

一方、税込価格が103円の場合と104円の場合とで、消費税として客から実際に徴収している金額を計算してみると、

(103(円)-99(円))×10億(個)=40億(円) → 9億5000万円の損失?
(104(円)-99(円))×10億(個)=50億(円) → 5,000万円の利益?

納めるべき消費税額と実際に徴収した金額との差が利益(あるいは損失)になると考えたとき、それが9億5000万円もの損失になるとしたら、ショップに対して消費税の端数を切り捨てろというのも酷な気がします。損失分が働く人の給料に影響するかもしれませんので。あるいは、仕入先に転嫁されるかもしれません。

やはり、消費税の端数切り上げ(あるいは四捨五入)を選択した理由についてショップ自身による一般消費者向けの説明があればよかったのですが。インターネット(ウェブサイトやブログ)を利用すれば、情報を発信する環境を整えるコストはかかりませんし。

あるいは、どなたか経理に詳しい方がこのあたりの事情を素人向けに解説してくださるとありがたいです。

【theme : 日々の暮らし
【genre : ライフ

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